舌小帯が短いとどうなるの?

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舌小帯短縮症の併発症

◆授乳障害(じゅにゅうしょうがい)

赤ちゃんはおっぱいを飲むときに乳首を吸って引っ張り込んで、舌先と口蓋(こうがい)で乳首をサンドイッチにして母乳やミルクを飲みます。舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)だと舌先が上がらないので飲むことができず、泣きっぱなしや体重増加がありません。こども病院で全身麻酔をして手術していましたが、4月から局所麻酔で舌小帯切除を井出歯科医院で始めました。

◆よだれ

昔はよだれが出る子は元気に育つと言われましたが、実際は唾液を呑み込むことができないために口から出ているだけです。よだれかけが1歳半ぐらいまで必要で、顎の下は赤くかぶれています。舌小帯切除後に水を飲む練習をします。

◆構音障害(こうおんしょうがい)

舌先が口蓋(こうがい)に触れないためにか行・さ行・た行・ら行がうまく言えません。お母さんは毎日お子さんと話しているので理解できますが、偶に会うおばあちゃんには聞きにくいことがあります。英語では「R」「L」が発音が区別できません。「pray」祈る、「play」遊ぶの発音がうまくできず、「L」が全部「R」の日本語英語になります。オリジナル構音練習プログラムで練習します。

◆反対咬合(はんたいこうごう)

舌小帯が短い舌小帯短縮症のために舌先がほとんど動かず、下顎の前歯の裏側を押すので前歯が倒れてしまいます。普通は唇が押し戻して正しい位置にするのですが、口呼吸のためにいつも口を開けているために唇に力が無く押されっぱなしになります。そのためにかみ合わせが逆の受け口になります。指しゃぶりを赤ちゃんの時からしていれば反対咬合になることはありません。就学前に治さないとしゃくれ顎になり、小学校高学年だと歯をワイヤーで巻く方法になります。治療は舌小帯切除とチンキャップと切歯板を使用します。

◆空隙歯列(くうげきしれつ)

正常咬合で舌小帯が短いとやはり反対咬合と同じく下顎の前歯の裏側を全部押すために前歯全体が倒れて広がり、すき間が開いている状態です。そして上の前歯も下顎の前歯につき上げられて出っ歯に成り同じくすき間が開いている状態になります。舌小帯切除後に縮小床という矯正治療を行います。

◆食べるのが遅い(痩せ)

舌小帯が短いと食べ物をモグモグずっと噛んでいますが、中々喉の奥に持っていけないので食べるのが遅いのです。そうしているうちに脳の満腹中枢が噛む回数でお腹がいっぱいと勘違いしてもう食べれなくなります。「痩せの大食い」は噛む回数が多いのでそう呼ばれていますが、実際はそれほど食べれませんで残しています。給食の時間内の午後1時になっても食べられません。また、厚生労働省が朝ごはんを食べない子供の調査結果で家族団らんで食べないからと報告していますが、実は食べるのが遅くしっかり食べると遅刻してしまうのでろくに食べないで学校に行っているからです。コミュニケーション不足ではありません。

◆食べるのが早い(肥満)

痩せと反対に丸呑みか水やジュースで流し込みです。何時まで経っても満腹中枢が働かないのでお腹がいっぱいにならないのでだらだら食べています。結果、食べすぎでカロリーオーバーです。

◆不定愁訴

原因不明の頭痛。舌小帯が短いために舌先が動きません。そのために筋肉である舌が動かないので舌の根本付近が弛緩して大きくなってしまっています。それが咽頭に落ちて圧迫するために頭痛がしてきます。MRIで撮影しても原因が分からず、舌小帯を切除するとこの頭痛は緩和されます。

◆薬の錠剤が飲めない

舌小帯が短いためにおう吐反射が働き飲めません。それと口呼吸しているので誤飲して気管に詰まってしまうからです。小さいお子さんやお年寄りの誤飲はこれが原因です。

◆インフルエンザ予防

口呼吸のために殺菌効果のある唾液が気化してしまい、尚且つ気化熱で体温が下がり、低体温症になります。子供の体温は昔は36.5度?36.7度ぐらいの微熱でした。また、鼻呼吸だと鼻毛と鼻水でフィルターになり、温度が0.1度高く、湿気があるのでインフルエンザウィルスは死滅しました。しかし口呼吸では体温は低いし、唾液が乾燥していて無いので感染し安くなってしまっています。

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このブログ記事について

このページは、ideshikaが2012年12月 5日 08:29に書いたブログ記事です。

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