3.下の前歯が生え代わる時

下の永久歯の前歯4本は乳歯の前歯4本の裏側から生えてきます。

時期は早いお子さんで幼稚園年中さんぐらいです。

特に真ん中の乳中切歯の裏側の歯肉がふくらんだぐらいに相談に来られるとベストです。

2.きれいな乳歯の歯並びは赤信号!

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2から3歳までに乳歯が隙間無くきれいに並んでいる。

永久歯は乳歯の約1.2から1.4倍の大きさなので乳歯と乳歯の間に隙間が無いときれいに並びません。

乳歯列できれいに並んでいると永久歯では叢生と言って、ガチャガチャの歯並びになります。

昔はよくスルメや堅いものを食べていたので顎が大きくなり、乳歯と乳歯の間に隙間ができました。

乳歯の前歯と前歯の間の隙間を"発育空隙"、下顎犬歯と第一乳臼歯の間の隙間を"霊長空隙"といいます。

最近はガムがいいようです。

最近はガムですが、小さいお子さんは飲み込んでしまう場合があるので注意してください。

それとこういう"カムカム"というゴム製のマウスピースみたいなものもあります。

1.乳歯の反対咬合(受け口)

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2歳ぐらいの"反対咬合(受け口)"は両親気がついた時点で矯正治療(チンキャップ・ムーシールド)を始めないと小学校の5?6年生になると骨性下顎前突になり、外科的手術が必要になる場合もあります。

それと永久歯に生えかわる時に反対咬合は治るという先生もいますが、自然治癒はありません。

反対咬合は、舌小帯(ぜつしょうたい)が短いために舌が下顎乳前歯の裏側を常に押していて、本来は唇が押し戻すのですが、唇が口呼吸でポカーンと開いていて閉じる力が無くなり押しかえせないので反対咬合になります。

従来は、赤ちゃんの時にゆびしゃぶりやおしゃぶりで反対咬合は上の前歯が押し上げられるので治っていました。

通常は"チンキャップ"、"ムーシールド"、"舌小帯切除"で治ります。

顎関節ができる小学校4年生までに反対咬合の治療はやっておきたいですね。

中学生・高校生になると骨格性反対咬合の場合は下顎骨を切断する手術が必要になります。

また上顎をクワドヘリックスで拡げて、ループワイヤーで治療する場合もあります。

矯正はいつから始めるのが一番いいの?

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お子さんの歯並びはいつから相談するのがいいのか?

歯医者によっては「永久歯が全部揃ってから」「小学校6年生から」とかかりつけの歯医者さんから言われますが、それでは遅いです!

下の歯は基本は"リー・ウェイス・ペース"を使って歯を並べます。

"リー・ウェイ・スペース"とは、

乳犬歯(C)+第一乳臼歯(D)+第二乳臼歯(E)=

犬歯(3)+第一小臼歯(4)+第二小臼歯(5)の幅は同じになっています。

むし歯も無くうまく生え代われば奥の3本は問題ありません。

「矯正を始めるのに気をつけておくこと」

むし歯が第一乳臼歯と第二乳臼歯の間にできると6歳臼歯が生える時に前の第二乳臼歯を押して出てくるのでそのむし歯のスペースが詰まってしまいます。

母子感染をさせないことが大事。

赤ちゃんの時にむし歯の細菌を移さない。

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一番大事なのは乳犬歯(C)と乳犬歯(C)の間に永久歯の前歯、左右の中切歯(1)と側切歯(2)の4本がきれいに並ぶことです。

(1) 生後6か月ぐらいに下の乳前歯が生えてきた時

・ 最近は乳歯が生えてくるのが遅いお子さんも多く、萌出年齢がどんどんずれてしまっています。

そのため永久歯の生える年齢も遅くなって中学生で乳歯がまだあるお子さんが増えています。

・ この時期の歯並びは舌の押す力と唇の戻す力で決まります。

唇の力をつけるのにおしゃぶりで鼻呼吸にしなければなりません。

(2) 3歳頃に噛み合わせが反対になっていたり、ゆびしゃぶりで出っ歯になっている

・ 乳歯が20本生えそろった時期ですが、隙間が全然無くきれいな歯並びの場合には永久歯に生えかわる時には噛み合わせがガタガタになります。

永久歯は乳歯の1.3倍の大きさですから、乳歯と乳歯の間に隙間(発育空隙と霊長空隙)が無いと永久歯はきれいに並びません。

この隙間を作るには昔からよく言われる"固い物"を噛まなければ顎は成長しません。

隙間が無い場合はこの時期から「するめ、ガム、都こんぶなど」を噛ませるようにしてください。

・ むし歯が乳歯の奥歯と奥歯の間の隣接面にあると、6歳臼歯が生えてくる時にその前の第二乳臼歯を押してでてくるので永久歯の生えるスペースを無くしてしまいます。

絶対にむし歯にしないでください。

・ また、舌の裏側にある"ひも"みたいな"舌小帯(ぜつしょうたい)"が短いために下の前歯を押し続けるために噛み合わせが反対になります。

おしゃぶり・ゆびしゃぶりをやっていれば反対咬合になりません。

治療は"チン・キャップ""ムーシールド"で行います。

・ 逆に出っ歯はこの時期にゆびしゃぶりを止めさせれば治ります。

しっかりゆびしゃぶりを止めさせないと小学生高学年まで寝る時にゆびしゃぶりをしますのでお気をつけください。

(3) 5歳頃に下顎の乳歯の前歯が抜ける前に永久歯の前歯が内側に生えてきた

5歳ころに、下の永久歯の前歯4本は左右の乳犬歯の間の乳歯の前歯4本の"裏側"から生えてきます。

よく乳歯の前歯の裏側の歯肉が膨らんでいると心配される方がいらっしゃいますが、これが正常です。

左右下顎の乳犬歯の間に永久歯の前歯4本を、乳犬歯が生え代わる8歳ぐらいまでの間に拡大床という床矯正で広げて並べてあげればいいのです。

この時期から下顎の矯正を始めると一番ベストです。

(4) 6歳頃に上の永久歯の前歯が大きくて隙っ歯になっている

上顎の前歯が生え代わるのは6歳ぐらいです。

上顎は下顎と違い扇形に前歯は生えてきます。

理由は真ん中の中切歯が生え始めると、すぐ横の側切歯が先行する中切歯の根っこを押すために左右の中切歯は"ハの字"になります。

そのために左右の中切歯の間に上唇小帯という上唇から続く太いスジが入り込んでいるのも原因で"隙っ歯"になります。

今のお子さんの中切歯の大きさは、乳歯の乳中切歯の2倍ぐらいあり、次の側切歯は中切歯の内側に生えてくる場合がおおいです。

それで上の矯正は6歳の真ん中の中切歯が2本生え始めた時期がベストです。

治療は上唇小帯を切除してやはり"拡大床"です。

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